質問
2020/12/08 10:42

自衛隊に入っても、一生自衛隊で働かずに辞めて行く人も多いと知りましたが、それでも入隊をする人が多いのはどんな理由がありますか?また途中で一般企業に転職することになっても、自衛隊での経験を生かしてスムーズに転職できるものなのですか?詳しい方おられましたら教えて下さい。

匿名
回答 2 件
2020/12/11 10:58
pow2
社会福祉士
pow2

社会福祉士

北海道在住の社会福祉士&介護福祉士です。

現在、知的障害者の支援施設で勤務中。

陸上自衛隊予備2等陸曹です。

私の陸上自衛隊勤務体験と見聞と知識に基づき解答を致します。

自衛隊は、一般入隊(「士」階級)の隊員ですと、「一生自衛隊で働く」ということに、かなり高いハードルが科せられます。

「一生働く」ためには、「曹」の階級に昇任することが絶対条件です。しかし、「曹」になるためのハードルは非常に高く、具体的な割合はここでは申せませんが、陸上自衛隊の場合ですと「曹」まで昇任できるのは、同期入隊隊員のうち、「ほんのひと握り」とだけ申しておきます。

※防衛大学校、防衛医科大学校、一般大学卒業の一般幹部候補生、航空学生など、当初から「尉」の階級を前提に入隊する場合には、また別な話になります。
「尉」から上の階級は指揮官のため、退職は前提とせず、定年までの終身雇用が原則です。

なので、「曹」への昇任試験に受からなかった「士」の隊員は、本人の意向に関わらず、退職勧奨の対象となり、再就職先の懇切丁寧な斡旋がなされます。

※陸上自衛隊の場合ですと、長くても2任期4年で昇任できなければ、退職勧奨の対象になることが、私が実際に話を聞いた人の場合だと多いです。

それでも自衛隊に入隊するメリットとしては、昔から言われることですが、「資格取得」と「任期満了退職金」の2点が挙げられます。

「資格取得」は、陸海空の区分や配属される職種により違いますが、私が所属した陸上自衛隊の大砲関係ですと、大型自動車&大型特殊自動車が挙げられます。
陸の他職種や、海空自衛隊ですと、もっと役立つ面白い資格が取得できるかと思われます。

「退職金」は、2任期で退職する場合、陸が4年、海空が5年となり、具体的な金額はここでは申せませんが、仮に民間で4、5年勤務して貰う退職金よりも高額です。

※当初から「曹」への昇任を前提とした、一般曹候補生という制度もありますが、こちらも全員が「曹」にはなれず、かつ、なれずに退職勧奨を受けた場合、退職金の金額が、一般入隊隊員とは違い、かなりの少額になるので、留意が必要です。

なので、当初より「曹」への昇任を前提とせず、「資格取得」と「退職金」狙いと割り切って勤務するライフスタイルを実践することが肝要と思われます。

※海上辞めた後に陸上に入隊したりなどの猛者を実際例として見てます。

自衛隊に入隊するメリット、というか、これは入隊する各人のモチベーションになりますが、
やはり災害派遣などの「社会貢献」が挙げられます。
殊に、阪神淡路大震災での災害派遣以来、自衛隊の社会的地位と認知が向上し、東日本大震災や熊本地震など大規模災害での災害派遣や、昨今の新型コロナに伴う自衛隊の派遣も、印象に強い出来事かと思います。

東日本大震災では、自衛隊の常備部隊のみならず、即応予備自衛官も初めて災害派遣出動し、2週間の間、現地で復興作業に従事しました。

この時、私の即応予備自衛官の仲間たちが大多数現地に赴き、帰った後、現地で相当艱難辛苦な思いをしたはずなのに、災害派遣の思い出を語る仲間たちの顔は皆全て明るく輝いていました。

「社会貢献」のやりがいについては、このエピソードだけで語れると思います。

※私は当時の勤務先企業の反対に遭い、災害派遣に行けませんでした。重ね重ね無念です。

先に、即応予備自衛官という単語が出ましたが、これは予備自衛官の一種で、年間30日間の訓練出頭が義務で、民間企業に勤務しながら、休みを利用して訓練出頭します。

収入が年間で約50万円あり、民間企業の年収と合わせて50万円プラスになるのは、相当美味しい話です。

※私は即応予備自衛官だけで15年間勤めました。

また先に述べた災害派遣出動ができることに加え、訓練内容も常備自衛官と同レベルのことをするので、自衛隊で「やり残したこと」も、会社勤めの傍らで、プレッシャーの無い状態で継続できるメリットがあります。

自衛隊協力企業に入社すると、即応予備自衛官の訓練に出やすいかと思います。退職勧奨を受けた際に、自衛隊の就職援護で協力企業を斡旋されますので、そのまま入社して、即応予備自衛官になるのも一つの手段です。

退職自衛官は、私の体験では概ね好意的に受け止められる場合が多かったです。

※企業の偉い方には、自衛隊のファンだったり、現職の佐官や将官と知り合いだったり、というパターンがあります。

自衛隊勤務で身につく躾は、
時間感覚の良さ、礼儀正しさ、職務の正確さと誠実さなどが挙げられますが、特に早起きの能力が付いたのは、自分としては有り難かったです。
時間も、行動予定時間を逆算し、五分前に準備を終える癖が付きますので、これも企業側が高く買う要素かと思います。

色々述べましたが、自衛隊を志願するに当たっては、ご本人のライフスタイルの志向や、能力適性などもありますゆえ、まずはお近くの自衛隊地方協力本部で直接お話を伺うこともお勧め致します。

2021/05/31 10:01
久末 大二郎
【現職】営業職【資格・スキル】大型1種免許・フォークリフト運転免許技能講習修了証
久末 大二郎

【現職】営業職【資格・スキル】大型1種免許・フォークリフト運転免許技能講習修了証

高校卒業後、フォークリフトオペレーターとして某大手食品会社の下請けとして勤務後、任期制陸上自衛官として入隊。新隊員...

元陸上自衛隊員です。任期制で2年で除隊して現在は中小企業で営業をしております。
自衛隊を辞めてから2度程転職を経験しています。私自身の経験を踏まえてご回答いたします。

<一生自衛隊で働かずに辞めていく人も多いと知りましたが、それでも入隊する人が多いのはどんな理由がありますか?>

→まずこの質問についての私の見解です。陸上自衛官だと2年で1任期、4年で2任期になります。
1任期勤め上げると概ね60万円、2任期勤め上げると概ね120万(若干違うかもしれません)を任期満了金として貰えます。その任期満了金を目的に入隊する人が多いです。任期満了金を元手に民間に転職して一人暮らしを始めたり、大学・専門学校に通う人もいます。私の近しい同期では自衛隊の任期満了金を元手にニュージーランドへワーキングホリデーに行った人もいますし、プログラミングスクールに投資してプログラマーに転身した人もいます。そういった自分の人生に投資するために、自衛隊をひとつの経験として入隊する人が多い傾向にあります。

<一般企業に転職する事になっても、自衛隊での経験を生かしてスムーズに転職できるものなのですか?>

→この質問についてですが、結論から言うと元自衛官は経験として重宝されると思います。集団生活で厳しい現実に身を置いて生活してきているので、精神力や忍耐力の面で期待値も込めて採用をされる可能性が高いです。任期で除隊するなら就職の援護もしてくれます。陸上自衛隊だと順番が回ってくれば、自衛隊の教習場で大型免許を取得する事も可能ですので、配送・運送関係の仕事に就職しやすいです。

しかしながら、就職援護のみだと間口が狭くなるので、自分で転職サイトに登録して仕事を探すというのもひとつの手です。可能であればやりたい業種・業界を自分で決めてから転職支援サービスの転職エージェントに登録して、職業紹介してもらうのも良いでしょう。リクルートエージェントでもマイナビエージェントなどの大手のエージェントでももちろん構いませんが、こちらのジョブクエリのキャリアアドバイザーに適職などの相談をするのはいかがでしょうか?キャリアアドバイザーを自分で選べるシステムになっていますので、是非ご活用くださいませ。


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